以前15年で培ったスキルだなんだという記事を出しましたが、食品工場の検査員と開発に限定して考えてみます。非常に長くなるのですが、検査員と開発はセットで考えます。もちろん派遣に限定した話です。
まずは検査員。私はこれをやっている。
結論から言ってしまうと、資格は特になくてもよい。腕一本。
20代のうちは卒論の要約の提出を求められる。資料が手元にないからスキルシート内での分量とか忘れましたが。面接でもそれについて少しは話します。
「もう卒論なんて忘れた」という年齢に差し掛かる頃になると経験も積めているので?その話はしなくなります。
えー、狙った求人はだいたい落とせると豪語しましたが、それは30過ぎてからの話。
25くらいの頃は派遣もがんがん落とされまくった。競合で負けるのか社内選考だったか忘れたけど。
「採用します」と口で言ったのに「やっぱり就業は延期にさせてくれ」と言われて音信不通になったこともある。もちろん大手派遣会社ではない。
今思えばそれは実務経験がないからなんでしょうね。
新卒では一応正社員だったけど、簡単な理化学検査しかしていなかった。
派遣でやっていくには微生物検査の方が必須のような気がする。
これは口で説明してできるものではない。体に叩き込むしかない類のもの。
急募だったら教えている余裕はないので経験者の方が優先的に話が進んでいってしまうのは仕方がないような気がする。
いうまでもなく、学生実験ではダメです。それは実務経験とは言わない。でも器具の名前がわかって、ジャンルが少々違っても実験ができるとアピールすれば拾ってもらえる可能性はある。
私の場合は26の時にとある企業が派遣社員として拾ってくれたが、微生物検査はまったくやったことがなかった。
ここは場所は悪いし完全シフト制だし半夜勤だった。最初はこういう条件の悪い案件で経験を積むしかないのかもしれない。2年もいなかったけど、ここで積んだ経験は私の財産になっている。
公的機関で検査するなら資格がいるようなんだけど、詳しくは知らない。民間企業なら何もいらない。
腕が命。といっても面接で実技試験はございません。まあ、あまりにもできなかったら契約更新はないと思うけど。
長いけど続けます。
問題は開発。
派遣に限定するけど、募集要項はだいたい「栄養士」って書いてある。
微生物検査もそう書いてあることが多いんだけど、開発ほど厳密な感じではない。
メーカーだったら(病院じゃないんだし)資格が必須というわけではなさそうな気もするがわざわざ書いてある。
足切りが目的なんだろうね。これを事務系の人に言ったら
「ああー。栄養士に限定しなかったら『食べることが好きなんですぅ(はーと)』みたいなのが殺到するからか」
という見解。同意。
微生物検査だったら私の場合は応募資格の「栄養士」を無視できるけど、開発だったら無理だ。
食品系の学科卒業しているけど、資格は持ってないし、試作の経験もない。
同じ学科卒で開発やっている人はいますけど、新卒で入社した会社で開発に配属されたからでしょう。
私が検査員やっているのは最初が検査員だったからです。
結論:やっぱ経験や。
でも栄養士持ってたら経験なくてもいきなり開発とか検査員とかできる。ような気がする。
メーカーの栄養士って、病院とメーカーを自由に泳いでいるように見える。いいなあ。
自分が持ってないから栄養士と言う資格に夢を見すぎているのかもしれない。栄養士の人にはそう言われた。