私は派遣社員としてとある食品工場の品質管理部に居候している。
その前は小さい会社で正社員などしていた。
正社員やっている人はご存知の通り、食品会社の品質管理も業務は膨大。
会社が小さすぎると品質保証も兼ねてくるからますます膨大だし。
その中でも検査業務はけっこうなウエイトを占めるのだね。
すると「検査ができる=仕事ができる」と勘違いする奴もいないわけではない。
特に大手の非正規。大手なら派遣や契約社員には本当に検査しか振らないから仕方ないのかなあ。
それで正社員が本来の品質管理の仕事に集中するのはそれでいいんだけど。そのために非正規雇っているのだから。
でもさー検査なんて品質管理業務の一部じゃん。。。
あくまでも手段なんだよ。目的じゃないんだよ。
試しに品質管理の本買ってごらんよ、検査のページなんて1割あるかどうかだから。
ここでいう品質管理の本は一般的なのでもよいし、食品に限定したものでもよし(これについては後述)。
どのみち検査はそこまでページを割いてない。詳しく知りたないなら他に検査テクニックの本買え、っていう話。
だから「検査ができる=仕事ができて凄い」ということにはならないんだよ。
いくら検査に長けてもクレーム対応でお客様に直接謝罪ができなかったら話にならん会社はごまんとある。
謝罪は品質管理か営業という会社は多い。お客様相談室が独立しているとしたらそれはかなりの大手。
自分が勤務した会社も、客としてクレームを出した相手もだいたいそう。
まあ私は謝罪経験ほぼないけどな(営業が謝罪してくれる会社ばかりだった)。
そうはいっても検査できる人が良くも悪くも存在感大きいよなあ。
この業界で働いていてあまり話題にならないのだが、一般的な品質管理と食品工場の品質管理はまったくの別物………だと思う。
最初にそこを教える会社も今までなかった。正社員に対しても。教える側も知らない可能性はある。
超大手で派遣やってた頃、課内で「QC検定を受けよう」みたいな流れになってテキストを見て初めて
「何じゃあこりゃあ」
となりました。31の頃かな?社会に出て数年が経過した頃。
検査員しか知らない奴が一般的なものを知ったらどういう反応を示すんでしょうね。
私は1回事務の人に「これが本来の品質管理」といってメールにこういうの
添付したら
「………何これ?わからない」と言われた。これに対する私の答えは「私もわからん」だった。
QC七つ道具とか食品工場で転用しているのを見たことがない。
普及していないということは、誰も構築できなかったということか。
暴論かもしれないけど、そういうことにならない?
良い製品ができていれば一般的な品質管理に合わせる必要なんてどこにもないとも思うけど。
何か話がまとまってくれないなあ。要は
検査できるからって品質管理部の仕事ができていることにはならないんだよばー