よく「理系は就職がいい」とか「手に職を付けるとよし」とかいう話の続き。
技術系に進むということを簡単に考えない方がいい。
・就職・転職は求人が相当限られてくる(特に転職)
新卒の時は学生課とか先生がある程度バックアップしてくれるものだけど、転職になると本当に少ない。
転職サイトはいくつも登録しておく必要があるし、技術系カテゴリーはただでさえ求人数少ないのにそれがやりたいこと、自分にできる仕事かどうかは話が別だもんなあ。
そしてその数少ない求人は当然狙ってる奴も多い。
私はもはや、やりたいことではなく「自分の経験でできる仕事」に絞って応募している。
正社員だけにこだわると転職活動が長期化する。
かと言って、派遣も求人多くないし書類でも面談でもがんがん落とされまっせ。
仕事続けながら次を探すならまだいいけど、解雇された、倒産した、という理由で失業したらすぐに次が見つかる可能性は………運だと思います(えっ!)。
・潰しがきかない
もちろんこれは一般論だけど、これが最大の問題なような気がする。
私の知人で 「一般事務ならどこの会社でも必要だから選んだの」 と言う人がいて、「手に職を付けろ」という呪縛の中で育った私は目からうろこが落ちた。
一般事務と経理と営業はだいたいどの会社もいるからなあ。
その業界が大打撃受けても次がありますね。
私の考え方は「なくならない業界かどうか」だったものね…。
以前、人材紹介会社で面談したらその場で私の経験を踏まえた案件を5、6件も紹介してもらえたのだけど、営業なら最初の面談で30社くらいは紹介できる、と言われた。
まあ、そんなにあっても選べないですし、求人が常に豊富だったら私の転職歴はもっと凄いことになってそうな気がする。
もちろん、技術者が他の方向へ転換できないとは思わないけど、選考で今までの人生を覆すことに対する説得力は相当必要になってくるだろう。
私は知人から 「なつみは食品やりたいっていうのがあるから次も探しやすいんだと思う」 と言われたことがあるのですが、それは違う。
食品の学科なら入試とか実験実習とか何とかなりそうだから入って、最初に食品メーカーに入ったら、その後の人生も職種を変えられなかったし今さら変える気もないだけです。
散々言ってるけど、別に食品が好きなわけでもそんなにやりたいわけでもない。
そういうわけで結論。
本当に好き・自分に合う道じゃなったら理系なんて行かない方がいいよ。
【2021/9/11追記】
「食品やりたいから次も探しやすい」??
誰に言われたんだろう。
食品系技術を身につけたのと、それがやりたいというのは別の話だと思うのだが。
以下、参考にならない情報です。
この後、症状の悪化により精神障害者雇用を模索してみようとしたのですが、事務系の経験がないと相当難しそうだと感じました。
だから疾患のことは隠して仕事をしている。でも悪化してバレることの方が多い。