この話、複数回しているような気がするけどまあいいや。これとかこれ。
上記のリンクと以下の話はかなり被りますが、ネタにしたいからネタにする。
父(電力業界55年)は最近とある六次産業的な何かに参加している。
熱く語るが私は詳しくは知らない。しかし興味がないとは言ってない。
その過程である農産物の「成分分析をしたい」と言い出した。
何か既存の製品と差異があったら付加価値として売れないか、という話。
成分………?具体的に何、と言ったら「だから、成分」と言ってしばらく黙ってしまった。
父は分析をしたことがないので、当たり前だけどそういう突っ込みを受けるとは思ってなかったみたい。
私がぱっと思いつくだけでも、塩分、糖分、pH、水分、タンパク質(窒素)、………もっと考えれば項目は数えきれないくらいある。
そしてそれぞれ、塩分→塩分計、糖分→糖分計、pH→pH試験紙、pHメーター、水分→カールフィッシャーなど検体に応じて、タンパク質(窒素)→ケルダール法………。
というように項目によって検出機器や方法も変わる。
以前別の農作物である成分を某大学で分析してもらったと言っていたので今回も同じことをやりたいのかという方向に誘導してみた。
そんな感じだ、という曖昧ではあるけど回答を引き出した。
その成分ならガスクロマトグラフィー(以下GC)という手法だろうということで話を進めてしまう。
話の途中で
「種なんだけど種のまま分析できるの」
という質問を受けたので
「無理。何をしたいか知らんけど、砕くとか前処理は必要」
と答えるなど。
種も乾燥して粉末にするか乾燥前に絞るかね、と言い出す。
でも私、GCは5年以上前に言われた通り操作したことが数回あるだけなので前処理の手法の検討とかはさすがにわからん………。
父曰くその種だか何だかを分析したデータはないらしい。
分析してくれる会社は探せばあるのかもしれないけど、それだってやり方をこちらである程度は指定しなきゃならないだろうし。
そこがクリアーになったとしても、GCだったら1日3検体が限界*1でしょう。………たぶん。
時間もカネもかかって仕方ない。
カネの方は調べてみたけどよくわからなかった。だいたいの分析会社は料金表ではなく見積フォームしかないので。
分析にカネをかけて、付加価値を見出せたとして、採算は取れるのか?
そもそもその団体に解析結果を適切に解釈できる人がいるのか?
という疑問はある。どうなんだ。
冒頭のリンクにあるように、既に某大学理学部を抱き込んでいるらしいのでそこにお願いするのが一番いい、という話に落ち着いた。
この結論はいつも通りだなあ。
だってそこ理学部だからGCはもちろんICPも原子吸光も持ってるみたいだもん。
食品系学科に頼むよりはいいデータが取れることでしょう。
今回も話が同じになってしまったなあ。まあいいか。
*1:試料注入から結果出るまで2時間だと思った。前処理だってそれなりに時間食うと思ったが、もう忘れた