きょうのひとり飲み会

太く短くふわふわと

簡単に考える

食品会社の理化学検査の話。

単一の項目だけ検査していればよいというものではない。

いくつもの項目を組み合わせているので処理しているので、実は頭を使う。

例えばこんな感じ。

粘度(機械)、pH(機械) 、Brix(機械)、酸度滴定(手分析)があるとする。

粘度は温度を調整して機会にセット、1サンプル処理するのに数分かかるからその間にpHとBrix、酸度滴定、官能検査を行う。

これが工場の品管だと結果が出ないと生産がスタートできないので、サンプルが来たら早急に結果を出し、隙間時間に官能検査をこなして、、、、、

 

実際には機械がいくつもあったりするから処理時間を考えて予定を組んでいかなくてはいけない。

開発の検査だったら予定はあらかじめわかっている場合もあるし、品管だったら朝検査室に届いているサンプルの種類や量を見て判断している。

また、

製造開始前に現場から来ているもの→酸度、pH、官能検査

製造開始時と同一のタンクからとっているが商品名が違う、容器の種類が違うもの(1000ml→500mlに変更になっているけどタンクは同じ)→官能検査のみ

という感じで同じ製品名でも検査項目が違うことはよくある。

それに加えて工場の品管だといつ来るかわからない現場からのサンプルを優先しなきゃいけないので予定を修正しながら進めていかなくてはならん。

ひとつひとつの項目は確かに単純なんですけど、頭使うんです。

 

前置きが長くなりました。

上述のような感じで作業に当たっているので、社員が

「あ、検査やってるの。じゃあこれもお願い」

と突然言ってきた日には殺意が湧きます。

こっちは出勤前からイメージトレーニングだってしているのですよ。

殴ってもいいですか。

以前の職場は開発がそこのところとても簡単に考えていて

「何でこんなこともすぐにできないの」

「日々の検査や現場からの依頼もあるのにこんな大量のサンプルを急いで捌けっていう方が無理」

と返して険悪になったことがある。

その時は開発から異動になった人が間に入って、開発を何とか説得してくれた。

 

他人の仕事を簡単に考えない方がいいですよ。という話でした。