手芸屋というのは洋裁でも編み物でも、マネキンの頭や腕がないものに作品を着せて展示している。
「どこのコーナーで同じ布(または毛糸)売ってます」「この布を1m以上お買い上げの方にレシピプレゼント」などというポップが添えてある。
ふらっと寄った手芸屋の毛糸コーナーに行ったら、セーターが展示してあった。
縄や模様がいっぱい入っている。
後で知ったが、ケーブルセーターというジャンルらしい。
レシピはなかった。
新作毛糸の展示用の参考作品みたい。小さいタグが付いている。
すごく小さな字でDARUMAと書いてある。だるまの絵もある。母が編み物をやるのでそれは毛糸メーカーだとわかる。DARUMAのホームページはこちら。
他には何玉使っているか、使う針*1の種類などが書かれている。
振り返ったらDARUMAのコーナーがある。
そこには「DARUMAパターンブック6」という書籍があった。中を見たけど展示物と同じレシピはない。
でも、帰り道にスマホで検索したらDARUMAパターンブック1に似たようなものはあった。
母のボケ防止にぴったり。これにしよう。
それから母にラインを送信する。
「毛糸は私が用意する。編めるか」
「編めるよ。毛100%にしてね*2」
もう70歳を過ぎているので体力的にどうかと思ったが
「毎日やることがないからちょうどよし」
だそうです。
電話をする。細かい打ち合わせをする。
私は洋裁を少々やるが、編み物に関してはまったくわからんので適当に考えている。
「展示作品のタグには9玉って書いてあったから10玉くらいあればおけー?」
「玉というか、レシピにグラム数は載ってなかったの」
「グラム………?」
「レシピにはグラム数で書いてあると思う。毛糸は1玉何gなの。40g?」
しかしレシピはまだダウンロードしていなかったので手元になかった。
毛糸の銘柄?はうろ覚えだったが通話しながらパソコンで検索する。
「毛糸は50gで1,000円」
「(値段が)その糸はちょっと高いかも」
私には毛糸の相場はわからん。
今毛糸を送ったら大みそかにできるか、と問うたらできると言われました。
ただ、レシピはどこで印刷しようかな。
私の部屋にプリンターはないのでネット喫茶へ行くしかないんだろうか。