きょうのひとり飲み会

太く短くふわふわと

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さて。
私は数回前の記事で「うおー検量線がー!」という話をしました。
うまくいったらガッツポーズをするし、うまくいかなかったら焦るという内容。
実は私、大学では食品系学科だからか本当に簡単な分析化学しかやってなくて、検量線は知っていたけど相関係数は30歳まで知らなかった。
この時の派遣先でICP*1や原子吸光を扱ったときに初めて知った。
相関係数はICPが0.999以上だった覚えがある。原子吸光は0.99だった。
ICPがとにかく相性が悪くて「うおおお」と言っていた気がする。
今思えばこの職場では測定する元素も1種類だったからそこまで面倒くさいことはしていなかったんだよな。


で、10年後の現在。
ICPの機械自体の操作を覚えるのに5日もかかったぞ。
終業後の時間を使っていわゆる大学ノートにまとめたのはいいが、立上げだけで1ページを費やす。
測定の操作はノートの1/2ページ、機械のシャットダウンはさらに1/2ページ。
時間は過ぎていくのに、何も覚えられない………。

実際の操作ですが、サンプルごとに標準物質を添加して検量線を引いている。
最初私は、急かされていることもあり
「慎重にやることと検量線がちゃんと引けていることは話が別なんじゃないか」
と思っていた。
そして場数を踏めばいいという問題ではないという気もしていた。

機械の操作を覚えた頃、ひとり立ち。
その2日くらい後で悟った。
相関係数がおかしいのは標準物質の添加が違っているのではないかと。
そこでマイクロピペットの扱いに気を付けてみた。
焦って適当に扱うのではなく、落ち着いて握って目視で量を確認し。
これだけなんだけど検量線も相関係数も失敗する頻度が減った。ダメなときはダメなんだけど、測定中そわそわしなくなった。

基本的な話じゃん、何言ってるのと思うかもしれませんが、機器分析から10年以上遠ざかっていたのでそんなことも忘れていたのですね。








おまけ。
それはソフトがやってくれ。

*1:この職場ではICPとしか言っていなかったのでICP-MSなのかどうかもう覚えていない。たぶんMSではない