きょうのひとり飲み会

太く短くふわふわと

山椒

いつの頃からか、実家では春は山椒の季節だということになっていたのでした。

父は自分が借りている畑で大量に山椒を作って枝ごと収穫してきます。
他の人間が葉をむしります。
そして、父は台所を占領してせっせと佃煮をこしらえるのです。
酒としょうゆでひたすら煮ます。
山椒は香りが強烈すぎます。
夜道を歩いていると3軒先から臭ってきます。
あれは絶対近所迷惑じゃないかと毎年思う。

大量に作られた佃煮はパックされて父の知人たちに渡って行きます。

私は今、それをさかなに酒飲んでます。