きょうのひとり飲み会

太く短くふわふわと

電話がきた

用があって実家に行った。

午後、私と母が自宅にいると固定電話に電話がかかってきた。

表示されている電話番号は携帯電話だ。基本的には出ないことにしているので、1度目は出なかった。すぐ2度目がかかってきた。

母が対応した。

母の声のみ聞こえるが何かしゃべり方が陽気だし妙に長い。

勧誘だったら「お断りします」とか言ってすぐ切るよねえ。何だ。

 

 

電話は父の姉の夫からだったらしい。

母にしたら義理の兄。お義兄さん。名字は佐藤(仮)にする。横浜に住んでいる。80代。仲は普通だが日頃からあまり連絡は取ってない。

私の父は次男なのでここでは次郎(仮)という名前にする。

電話を取る母。

「はい」

「横浜の佐藤(仮)です」

ここで母は「もしや義姉さん死んだか?」と思った。

「次郎さんかね?」

「妻ですよ」

「次郎さんは仕事しているの」

「先月で辞めたんですよー」

ここまでは普通の流れだった。

その後は会話としては成立しているのだけど、昨年死んだ父の兄(長男)がまだ生きている認識だったりとにかくめちゃくちゃ。

母はそれを否定しなかったそうだ。

「大きいお風呂にみんなで話しながら入るって言ってた」

デイサービス?

しかしうちの一家はまだ介護サービスは利用したことはないのでよくわからない。

横浜ならスーパー銭湯もあるのかもしれないけど会話の流れからするとやっぱり介護なのか。

父が帰宅すると早速母がこのできごとを話す。

あはははと笑いながら話を聞く。

父は「ボケたのはわかった😂」と言っていた。

 

父の姉はかなり前、だいたい10年前にはボケていたと聞いている。

5年前に別の親戚の葬式にいたが確かにボケていた。

この場に電話をかけてきた本人もいたがその時はまだボケていなかった。

挨拶程度にしか話をしていないが、普通の会話が成立していた。

 

母はこの電話を「安否確認」と言った。