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雇用形態の違い2【面接】

このシリーズの内容は基本的に食品会社の品質管理職に絞ってますが、今回は一般論に近いと思います。

あれもこれも盛り込んだら長くなってしまった。

 

書類選考を突破して、面接に進んだらの話。

 

正社員 きびしい

派遣社員 何が出るかわからない

 

まずは正社員。

指定された場所にひとりで行く。食品工場はセキュリティの関係上、入口にロックがかかってることが多い。初見だとけっこう迷う、というか本当にこれでいいのかわからなくなる。

面接は応接室やそれに準じた部屋。

面接の内容について。親の職業など質問してはいけない質問以外は何でも聞かれる。

ここでは中途採用面接の話に限定します。

前職退職理由など聞かれたくないことほどがんがん質問されます。

私は前職が10社くらいあるんだが、今の会社の面接では全部言わされました。

転職サイトには必ず「どんな質問をされますか?」というページがあって、想定される質問も大量にあります。全部文章という形にできなくても、考えをまとめないとだめです。

事前に考えて臨んでもいろんな会話の中で頭は飛びますよ。

あとはどういう地位の人が出てくるかで雰囲気は全然違うと思います。

1次面接が課長か部長クラスで2次面接は社長や役員がほとんどじゃないかな。

今の会社はコンプライアンスを非常に気にしていて趣味とか個人的な話は一切なし。過去の仕事の話しかしなかった。

所要時間は面接だけなら30分から1時間くらい。

正社員だったらこのほかに適性検査がある。

なんだ、リクナビネクストの転職成功ノウハウみたいなコーナーと同じこと言ってるだけじゃんこの人と思うでしょうが、実際そうなんだから仕方ない。

 

次、派遣社員。

いきなりだが、派遣先企業の担当者が派遣法をどこまで理解しているかに左右される。

確か氏名など個人が特定できるようなことを派遣先企業側が事前に知ってはいけないはずです。派遣法がそうだったはずです。

だから面接は違法です。でも職場見学という名の面接が横行しています。

個人的には面接解禁でいいじゃん、と思うけど。派遣社員だってどんな職場で働くのか見ておきたいよ。気に入らなかったら断りたいもん。

しかし「派遣だから」と思って何の準備もしなかったらとんでもないことになります。

普通は派遣会社の方で対策をしますが(強制)。

直前に打ちあわせがあるけど、派遣会社によって濃さがばらばら。

派遣でも退職理由はけっこう聞かれます。有期雇用なのに長くいてほしいの?なんか矛盾してませんか。

派遣の面接は派遣先担当者、派遣会社の営業、派遣社員の最低3名で行われます。

大手だと派遣先担当者が2名いたりする。だいたいは課長とか主任。契約書に書いてある指揮命令者ってやつです。

面接を仕切るのは派遣会社の営業です。

あまりにも際どい質問には営業が制止してくれたりします。たぶん。でも期待してはいけない。親の職業を聞かれても制止しなかった理系技術系派遣会社もあります。

だいたいは

「うちはこういうシフトだけどこなせます?」

とかそんなもんだけど。

そして実際の職場を見せてくれます。

「…………オートクレーブ3台もあるけど検体数いくつなんだ???」

と思っても

「がんばって覚えます」

と返すとか前向きな答えを用意しないと競合に負けるよ。

適性検査はもちろんありません。

30分くらいで終わります。

 

だから正社員の面接がハードで派遣社員の面接はイージー、という単純なものでもありません。

 

ああ、長かった…………でももう少しある。

この先はおまけ。

 

派遣会社が扱う案件には「紹介予定派遣」という形態があります。

半年とか一定の期間を派遣で働いて、双方同意したら直雇用に切り替えるというものです(正社員とは限らない!)。

この場合、職場見学ではなく面接です。

面接は派遣会社の営業が仕切りますが、いきなり役員が登場するなど正社員並みの厳しさだと思った方がいいです。

派遣会社も直雇用の可能性のある案件は力を入れているのか、事前の打ち合わせも可能な限り派遣会社のオフィスで行います。

個人的には紹介予定で正社員を狙うなら最初から正社員を募集している会社を探した方がいいような気がする。