派遣社員時代、派遣ネタを書いていてずっとやりたいと思っていながら記事にできていなかったのが今回の話です。
正社員なら面接を行ったのち採用になるわけですが、派遣社員なら「職場見学」という名の面接が待っています。
法律で面接は禁止されているので職場見学という表現で面接を行っています。
職場見学は派遣先企業で行われますが、それを仕切るのは派遣会社の営業担当です。
今回話題にするのは職場見学そのものではなく「直前の打ち合わせ」についてです。
まずはテンプスタッフ。
面接の1時間前に派遣先企業最寄の駅で待ち合わせ。
営業担当は必ず自動車で登場します。
あいさつもそこそこに、適当な駐車場へ移動し車内で打ち合わせ開始。
「では改めて今回のお仕事ですけど、企業様は××株式会社、勤務時間は8:30~17:30、休憩は1時間で時給は1,500円、………」
という始まり方。まずは基本的な情報の認識にずれがないか確認する。
次は簡単な自己紹介を練習する。内容や長さは本当に簡単でいい。
この場で面接のときに聞かれそうなことをまとめます。
派遣先企業にとって初めて派遣社員を雇う、というシチュエーションでもない限り派遣会社はどういった質問が飛んでくるか把握してます。
初めてだったとしても担当者同士は何らかの手段で接触しているのだし、派遣会社にはノウハウがあるのでリードされるままでオッケー。
こんな感じであまりかたくならずに雑談を織り交ぜながら進みます。
あとで営業担当に聞いたら緊張をほぐす目的もあると言ってました。
派遣会社は星の数ほどありますが、その他はその他でくくっていいです。
テンプスタッフに慣れるとそれを普通だと思ってしまいますが、以下のやり方の方が一般的なようです。
喫茶店とか、移動のタクシー車内とか、正門から少しずれた場所とかで経歴をすり合わせるというもの。
自分で派遣会社に出した履歴書や職務経歴書と、派遣会社がまとめた職務経歴書は別物ですが、面接直前まで見せてくれません(これはテンプスタッフも同じ)。
だからそこで初めて目にしたものをもとに打ち合わせです。
「げっ、最も長い会社を3行でまとめやがった!!!オレはもっと盛り込んだはずなのに!!!!!」
とか動揺している間に2、3分過ぎる。
打ち合わせは15分あればいい方。
面接の場で営業と派遣先企業担当者が名刺交換していたこともあったなあ。
だから想定される質問に対する対策はできず、いきなり
「じゃあいろいろ辞めたようだけど、全部退職理由言ってみて」
みたいな事態になったこともあります。
これじゃ正社員の面接だよなと思いつつ述べましたが。
最も想定外だったのは親の職業かなあ、やっぱり。
ただし、紹介予定派遣は話が別です。
WDBだって手を抜かない(固有名詞出すな)。
無職だったら昼間に派遣会社のオフィスに呼び出されます。
そしてがっちりと面接対策。ただの対策なのにスーツで行かなきゃいけないのか、と文句を言ってはいけない。
ダメ出しもされる。
テンプスタッフで「3年やってもしかしたら契約社員にしてくれる『かも』しれない」という案件の時もオフィスに呼び出された。
この時の面接は、本当に面接だった。
1年後に本当に契約社員にしてくれたのだが、本社と面接する前には対策を考えてくれました。
1週間しか時間がないのに2回くらい練習に付き合ってくれたような。よく覚えてないけど。
手厚いというより採用になったら紹介料など、それ以上のおカネになって返ってくるということなんでしょうね。
もちろんこれは派遣会社に返ってくる金銭の話です。