前職の退職の意思を会社側に伝えた後、父と神奈川のアパートへドライブした。
パソコンとか取りに行くため。散らかった部屋はあんまり整理できなかったけど。
父には妙に機嫌がよく、自分のいとこの話を始めた。
「あいつはいい家に生まれたけど40くらいまで仕事はぱっとしなかったよなあ」
このいとこというのが声優やナレーターで食っている人でして、Wikipediaに項目がある程度には売れている。
ネット情報だと30歳くらいでかなりの当たり役を引いているんだよなあ。主役ではないんですが数十年が過ぎた今でもその役の仕事あるみたいですからね。
しかし父はこのことに関してあまり知らないようだった。興味がなかったのかもしれん。
死んだ祖母も生活を案じては嘆いていたけど、その割に出演作とか親戚誰も知らなかった。声優の生活なんてわかりにくいよなあ。顔も基本的には映らないしね。
最近の声優はベテランでも顔を出す人もいますけど、親のいとこの人は一切出てきません。だからますますわかりません。
親戚なんて、そういうもんです。
父にとったら芸能界をふわふわししているいとこと、食品業界ふわふわしている私は本質的に同じなのかもしれないと思った。