きょうのひとり飲み会

太く短くふわふわと

私と受験の環境

私の大学受験は第三者が見たら「なめプ」ってやつに映るかもしれないが、私はあまりにも無知だった。


大学受験最大の失敗は、高校受験と同列に考えていたことだと思う。
そしてその事実を指摘できる大人がいなかったことのような。
今みたいにネット社会じゃなかった。
蛍雪時代と進研ゼミくらいしか情報がなかった。

高校受験は中3から本格的に対策を始めたので、大学受験も同じようにやってしまった。
高校受験の偏差値と大学受験の偏差値が別ものって知ったのは大学卒業してしばらくしてからだったような気がする。
しかも1、2年は部活とかバイトとかしょーもない男女交際に費やしてしまったのだね。

さて、ここで「学校側は何の指導もしなかったのか?」という疑問が出るかと。
こたえ)何もない。調査書書くだけ。
三者面談はあるが指導はない。地域で3番手の高校ですが(偏差値も平均的)、東大を受けたいと言っても反対はされない。ちなみに戦争の頃は東大進学実績あったらしい。そして凋落した。
どの大学名を出しても受かると言われないと思うけど、落ちるとも言われないだろう。
この高校は「受験で全滅してもお前以外誰も困らない」という考えだったので、ええ。
受験校の選択、勉強のやり方などを間違えた本人以外誰も困らん。
予備校代出す親は困るかもしれないが。
幸い、指定校推薦の枠はたくさんあった。
理系は理学部と工学部はいろいろあったのだが、農学部はなかった。
食に関する学校は女子栄養ならあったけど私は栄養士には興味がなかった。

行きたい大学の推薦試験は作文と面接だった。
作文が書ける気がせず、面接はもっと嫌だったので一般入試に気力のすべてを費やした。
この大学の推薦試験は農家の後継者が有利だということは入学後に知った。

一般入試にすべてを費やそうとした、が。
高校の履修内容が幅広く、とにかく幅広く詰め込むという方針だったのでますます受験向けではなかった。
理科が2科目履修でいいなんて、大学入ってから知った。
以前の記事でも言及したけど地理、政経、地学以外はすべてやりましたから。
私立農学部なんて数学はせいぜいⅡでいいのに理系というだけでⅢまでやった………。
この高校は文系でも物理あるから鬼だと思う。
他校もみんなそうだと思っていたが、もっとライトだと知ったときは衝撃だった。

3年の授業なんて留年しない程度に出席しているだけだった。
内容も受験範囲外の微分積分とか現代文だったから全然聞いてなかった。
内職ばかりしていた。

だから、何で浪人せず進学できたのかいまだにわかりません。
ここで人生の運の殆どを使ったような気がしてならない。
あの程度の?大学ですが同期はみな偏差値の高い高校か中高一貫の私立出身だった。
4年で卒業できたけど勉強はもちろんついていくことができなかった。



大学受験の結果だけで考えると高校選びは大失敗です。
上で進路指導はないと述べたけど、その代わり成績で文理を決めるということもなかった。本人の好きなようにさせてくれた。だから失敗してもお前以外困らないということになるんだが………。
理系科目は物理化学生物やったけど、どれも役に立っている。
広く浅く与えられたことによって今の自分がいるんだと思っている。