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東京農大の微妙さを語る【受験編】

農業系に…………いや、東京農業大学に進学したい受験生の皆さんこんにちは。

該当する人がここを読むとも思えないが、おはようございます。

 

 

 

 

さて、散々言ってますが私の母校は東京農業大学です。

卒業したのは北海道の学科ですが。20年前だし。でも語る。

この大学の微妙さについて2回に分けて考えることにします。

ただの卒業生の話なのであまり真に受けないように。

 

まずは受験。

日東駒専などのいわゆる大学群に入らないよね。

だから立ち位置が未だによくわからない。

試験は推薦入試か一般入試かという話になります。

今の入試はややこしいのかもしれないが、推薦か一般のふたつにしかならないでしょう。

推薦はそりゃやっぱり(私立だし)後継者の方が有利です。親が農家とか造り酒屋とか。

農大に行ったら親が農家かどうかは卒業しても付いて回ります。

「Aは会社辞めて造り酒屋を継ぐんだって」「Bは親が会社員だから新規で農家を始めるのに本当に苦労したらしい」などという感じで、親しい友人や先輩後輩の親が農家かどうかはざっくり把握しています。

どういう属性が有利なのか、自分が推薦を受けなかったからこれ以上わかりませんけど。

 

 

問題は一般入試です。

農大をネタにした漫画はそこんとこさらっと描かれていますが、入り易いかどうかはその人の高校入学時の偏差値にかなり左右されます。

重要なのは高校入学時の偏差値です。

私立だし大学全体が高偏差値でないのは同意するけど、別に世間で思うほど簡単に入れない。

北海道の学科だと偏差値は本当に低いんだけど、高校入学時の偏差値は最低でも60なかったらやっていけないです。

私の地元で表現するなら熊谷高校*1より頭のいい高校出身は存在する。熊谷女子、熊谷西、不動岡あたりが普通レベル。それ以下だと理系科目によほど秀でていない限り浪人して基礎からやり直さないと、間違って合格したら茨の道が待っている。

都市部で育った人は中学から私立なんて普通です(30年前の話です。この当時埼玉の北に私立中学はなかった)。

実家ではお勉強さえできれば親は何も言わなかったんだろうな、という人も3人くらいは知り合える。

これはあくまでも北海道の学科の話。東京に行きたかったらもっと勉強できないと入試は突破できません。

入試問題そのものについては割愛します。

が、私が受験した時に強烈だったのをふたつほど。

数学不要と言いながら必須の理科でベン図を使わないと解けない問題が出た。しかも円は3つか4つだったような気がする。

その数学だってⅠAと予告しておきながらいきなりサインカーブ(ⅡBの範囲)出てきたぞ。

※2022.12.3追記→今の制度だとⅡBなんですね。知らなかった。

以上の話はもやしもんとか農学部漫画がバズる前の農学部が地味な時代です。今も地味だけど。

しかも「馬鹿」「穴場」と言われている北海道の話です。

 

 

10年前に実家の近所の農業高校の子が短大を推薦で受ける際、あまりにも簡単に考えていたので本人の親に上の話をして釘を刺した(現在短期大学部は廃止)。

かなり驚かれた。

無事推薦で入学できたものの留年し「あの時なつみが言っていたことがわかった気がした」と言われた。

 

 

さ、今回の話はただの前振り。次回【実社会編】です。

*1:主な卒業生:カズレーザー