23年くらい前、私は高校生だった。
この頃はいろんな色の服を着ていた気がする。
オレンジのパーカー、白いミッフィーのTシャツ、ガチャピン色のパーカー、真っ白のもこもこしたコート、ブラウンのブラウス、ヒステリックグラマーの黄色や白のシャツ、などなど。
これらを着て通学しておりました。うちは私服通学ありだった。でも制服もあるよ。
大学時代はモノトーンのヒョウ柄など変な柄物が多かった気がする。
そして10年前、私は29歳だった。いつの間にか黒い服しか着ないようになっていた。
「黒い服を身につけることによって他人を拒絶する」
とか何とか聞いたような気がしますが、まあそうでしょうねと妙に納得していた。
さすがに知人の結婚式は百歩譲りました。パーティドレスはそれでも濃紺です。とにかく暖色系がダメでした。
当時の勤務先の人にもそれは指摘され、私は
「わ、わたしだってピンクの服着ますよ?」
と言った。証拠写真も見せた。
しかし1981年頃(生後5か月)撮影されたものだったので怒られた。
「親の趣味だろうが!!!」
だそうです。ああそうだ、よくこうも言っていた。
「腹の色と同じ色の服を着ているんです」
3年前、私は自宅から片道2時間という企業で派遣社員をしていました。
私とほぼ同い年の派遣仲間の女性Gさんとよく一緒に帰ったのですが、この人と知り合った頃に
「なつみさんて同じ色の服しか着ないんですね」
と言われました(ちなみに、Gさんのことは2017年1月頃の記事にたまに出てきます。この人は結婚願望の強すぎて当時私は嫌悪していたのですが、そこを除くととてもいい女性です。私が結婚したいくらいです。元気かなあ………)。
嫌味などではなく、単純な疑問としてそう言われました。
それから服を買う時は少し意識するようになりました。
この数年前から服を自作するようになったこともあり、持ち駒も黒一色ではなくなってきたのです。
生地屋にはカラフルな生地がたくさんあります。その中からひとつ選んで服にするのですよ。
たまには柄物だって買うようになりました。柄合わせスキルないけど。
で、1年くらい前に今の職場に入職した。もちろん言ってくる人は言ってくる。
「なつみさんて地味な服しか着ないよね」
えーと、どうしろと。
私服は数回しか見られてないはずなのになあ。真っ黒い服は着ていなかったんだけどねえ。よくそんなん覚えてるなあ。。。
そこに深い意味はないと思うけど、上述の「黒い服を着て腹の色と同じ色」の話をしたら否定された。
ところで地味な服の「地味」の対極は「派手」なんでしょうけど、派手ってどういうこと?
柄物ってこと?暖色系とか、色のこと?
わかったわかった。私が次に着るべき服は
電飾かスパンコール施したもの
ですかそうですか。
つづく。!?