行くのは十数年ぶりだ。
大学時代の先生が一部を書いた本を読みたいのだが、大手書店には流通してなかった。
紀伊国屋で取り寄せようとしたのだが、検索機にヒットしない。
そういうわけで、国会図書館にならあるかもしれない。
出版社に問い合わせろよと思うかもしれないが、あんまり買う気はなかった。
いくら調べても値段と詳細が不明だし。
結論から言ってしまう。国会図書館にもなかった。
まずは入館の手続き。
入館に必要なカードを持ってないので、新館で発行してもらう。
発行に必要なのは
・当日の入館当選メール(これに利用者IDが載っている)
・身分証明書
の2点。
今はコロナの関係で入館制限をしているのですね。
事前にネットから抽選を申し込む必要があります(若干の例外あり)。
1,000人まで入れるのですが、私の受付番号は3,600くらいだったので落ちる人は落ちていると見た。
持ち込めるものも制限があるので貴重品以外はロッカーに預けます。
100円玉用意しましょう。あとで返ってきます。
ようやく入館です。
国会図書館は、専用のパソコン使って自分で検索して、指定した資料を職員に窓口まで持ってきてもらう、という方式です。
基本的に本棚はありません。
検索したのですがいくらやっても出てこない。
著作者、タイトル、出版社、ピンポイントで検索してもだめなものはだめだった。
おそらく出版社はこの本を納本していない…………のだと思う。
うーん、でもこのまま帰るのもねえ。
と思って単語を入れて検索し、いくつか雑誌を閲覧する。
雑誌といっても書店にはなくて、どこかの学会が定期的に出しているものという感じ。
父に受けそうな雑誌があったので数ページ複写する。
複写も一般的な図書館と異なって、申込用紙に記入、ページを指定する、受付に持っていく、コピー取ってくれる、会計、です。
自分でコピー取れないのです。
もうひとつ、一般的な図書館と異なるのは借りて帰れないという点ですね。
ゲートにはセキュリティがあるし、館内は透明なバッグしか所持できない。
どの資料を借りているとか返却したとかいう情報は入館時に作ったカードで管理されてます。
退出もそのカードをかざさないとできない。借りた本は返さないと外へ出られません。
目的は終わったけど、せっかく来たのだから館内を探検する。
食堂は営業していないのだが隣の売店が気になる。
コンビニみたい。駅のホームのコンビニよりよっぽども広い。飲み物が豊富。誰のためにこんな品揃えが良いんだろう。資料の閲覧スペースは飲食禁止だから職員のためなのかな。歴代首相の似顔絵ノートが売っているのが国会という感じ。
次は地図室。
ここは本棚から直に取る。
ゼンリンの住宅地図を眺める。何かこの地図面白くて怖いんですけど。
良くも悪くも情報が細かい。
父の実家周辺は同じ苗字が何件かあるのか………。知らなかった。
川崎区の海沿は工場のタンクなんかも細かく書かれていたが何ていうか端が切れ切れだ。
個人的に買いたいと思ったが、17,000円くらい。数ページのためにそんな大金出せません。むりむり。
複写も頼まなかった。
最後は1階の科学情報や人文の資料を眺める。
ここは本棚があって、直に手に取れます。でも背表紙を眺めただけです。
これで3時間。
たまに行くと楽しいなあと思いながら帰る。