最初に断る。私は食べない。
父の母も、母の母も長野の人なので秋はいなごを食うことにまったく抵抗がないのだった。
幼少の頃はいなごの捕獲によく付き合わされた。
食わないけど捕獲するのは嫌ではなかった。
稲刈りの頃、あぜ道でひたすら捕獲。
いなごはいなごの形をしているのでばったとの区別は容易(意味不明)。
たまにいなごの上にいなごが乗っていることがある。
ただの交尾です。こどもはそんなことはわからないので2匹いっぺんに捕れるなんてお得だなあとしか思ってなかった。
小さい頃はよく親に付いて行ったものだが、そのうち私も弟も行かなくなった。
すると母は私のいとこの子供、ゆうたくん(当時幼稚園)を誘い1匹10円で買い取っていたらしい。2000年頃の話。
ゆうたくんは現在ではもう立派な青年なので、母は私のいとこの孫、きずなくん(5年生、ゆうたくんの甥)を誘うか真剣に悩んでいる。
そこまでしてほしいのか、いなご。
さて、捕獲したいなごをどうするか。
ここからはうちの場合の話です。他の家庭では違うやり方だと思います。
まず、捕獲に持っていくのは布の袋。
数十匹捕獲して、その晩は放置。
がさがさぴょんぴょん。
放置するのは糞を出させるため。布の袋なのは呼吸をさせるため。だからビニールは適さない。
翌日、よく茹でます。
湯を沸かした鍋の上から袋を逆さにしていなご投入。残酷ですね。
確か、このあと日に干して脚をもぎ、佃煮にしていたはず。