9時まで寝る。
ホテルのカーテンを開けたら海の向こうに流氷が見えた。
これじゃわからないと思うので………。
JRの観光列車に乗るか大学へ行くか、最後まで迷ったがJRの指定席は売り切れたので大学へ行く。
東京で買った菓子折りを持ちバスに乗る。
恩師はいるかわからない。
アポ無しで突撃したというのと、恩師が定年を迎えてそうな気がしたからだ。
いたけど。
「卒業生の大森です」
「名刺!(くれ!)」
「派遣だからありません」
あいさつがこれだよ。
それから同期の現況など3時間近く話をする。
卒業から20年が過ぎているのでお互いに記憶力をフル稼働させても名前が出てこない。
同期の1人がいつの間にか網走で事業をしていた。
恩師がその人を呼び出してくれて雑談もさらに盛り上がる。
「流氷を見に来た」
と言ったらふたりとも
「今年はしっかり来てるよ〜」
とうれしいことを言ってくれた。
同期が次の目的地まで連れて行ってくれた。
寿司を食べる。
回転寿司なんだが回転してなかった。
すしの画像はありません。
網走バスの市内線はだいぶ間引かれてしまった印象だが、駒場のバス停に行ったらたまたま駅方向へ行くバスが来たので乗ってしまう。
道の駅が見えたのでその近くで降りる。
土産を少し見て駅方向へ歩く。
セイコーマートで少し土産を見る。
ミント飴をいくつか。これはバラ撒こう。
自分用に貝柱を買ってみたり。これはホテルで食べてしまった。
それからまだ駅に向かって歩く。
もう、これ、農大生しかわからない話だぞ。
駅前にビクトリアというファミレスがあり、学生時代はよくここでレポート書いたり友人と他愛もない話をしたりしたものでした。
せっかくだから小さなパフェを食べる。
それから宿に戻る。けっこう歩く。
宿は海に近いので駅からは1㎞以上の距離がある。この時17時。
それからベッドの上で横になる。うとうとする。
20時からは能取岬ナイトツアー。1日1組しか受け付けないツアーで、私は1人参加なのでガイドと一対一。
まず「昼はどこを見に行ったのですか」と言われ学校に寄った、昔農大にいたと言った。
それから昔の網走の話で盛り上がる盛り上がる。
助手席に乗せてもらう。下の画像は能取岬へ向かう道だが大学から家に帰る時の感じに似ていて懐かしくなる。上に写っている赤い矢印についてはこちら*1。
野生動物を見ましょうというツアーなので、シカなどを探しながら岬に向かう。観光客にはこういうのが受けるのか。
岬は誰もいなかった。シカばかり。10頭くらいいたか。
「たまに学生さん何人かで来てますよ」
「今の子はわからないけど、昔の農大生は能取岬で女の子口説いたら落とせると思ってました」
「それは今もそうでしょう。ここまで一緒に来てくれるような女の子なら落ちる」
ホットコーヒーを頂きながら海を見る。灯台の灯りが海を照らすがそこは白いので流氷だとわかる。
星も見る。遮るものが何もなくて、何で昔もっとちゃんと見なかったんだろうと思った。
最後はホテルに返してもらう。
こうして90分ものツアーおわり。21時半。
しかし私はまだ行きたいところがあった。
バイトしていた飲食店の女性社員が独立してお店を持っているという。
それは11年前に訪れた時に他の人から聞いた。行くしかない。
私のことは覚えてないと思っていたのだが、扉を開けた瞬間
「なつみちゃん?」
と言われた。20年会っていなかったというのに一瞬で思い出せるものなのか。
他に客がいなかったので思い出話に花が咲きまくる。
こうして網走の夜は更けていくのだった。
*1:道路の左側の白線は雪で見えなくなるのでこの画像のように赤い矢印で示してある。これに沿って走行する。ここから左に寄ったら脱輪するということ。そこが崖なら車ごと落ちる