きょうのひとり飲み会

太く短くふわふわと

なぜ北海道へ行くのがアリだと思ったか

私は高校卒業するまで埼玉の北で育ち、大学時代を北海道の東側で過ごした。

他人からは

「よくそこで北海道に行ったね」

と言われることも多い。私はこれに対して長いこと

「東京の学科は全滅して北海道に行くしかなかった」

と回答していた。

しかし最近全然回答になってないことに気づいた。

 

何で北海道へ行ったのか。

正確に言うと「なぜ北海道の学科を受験したのか」ということについて長いけどお付き合いください。これについてこのブログで触れたことはなかったはず。

 

私は東京の東京農大に行きたかった。

東京農大は東京都世田谷区、神奈川県厚木市、北海道網走市にあります。

この中で厚木市の学科は私のやりたいことではなかったので最初から選択肢になかった。

世田谷の学科で発酵とか学びたかったのです。

この時高校2年生。夏の頃。

秋の頃から同じクラスの男子と交際を始める。

彼は四工大のどこかを狙ってました。都内です。

 

今となったら「どーせ別れるんだから」という考えになってしまうのだが、近くにいたかったのでしょうね。バカだね。

もちろん目指すのが違う方向なので大学が同じにはならないんだけど、どっちも都内だったら休みの日なんかは会いに行けるじゃん*1

で、3年の秋に別れました。この時に

「北海道、アリなのかもしれない」

とただただ思った。明確な理由はなかった。10月だった。

彼と別れたことすべてをリセットするとかできるとは思ってなかった。

私を縛るものはなくなった、のでしょうがそれは「今思えば」の話ではある。

これが「北海道も選択肢としてアリ」と思った理由だが、あくまでも選択肢です。

第一志望はあくまでも東京です。

北海道に行くしかなかったのは東京の学科全落ちしたのと浪人はもっと嫌だったからです。

まあ、一般試験で北海道に行った農大生はすべてこのパターンだと思うけど。

 

 

親の反応も述べておくか。

高校2年で北海道にも学科があるということを知り、親にも話す。母は

「北海道?行こうよ行こうよ東京がいいの?北海道行こうよ」

という態度だった。理由は

「あんたが北海道に住んだら私が遊びに行けるじゃん。そしたら宿代は浮くから美味しいもの食べるの♡月に1回行こうかな」

だそうです。3年生の秋に北海道も受けたいと言ったら

「やっとその気になったのね」

という態度。

父は特に何も言わなかった。言わなかったけど、卒業後に

「北海道は蹴って浪人すると思ってた」

と言われた。

ひとり暮らしについては

「家事炊事は困らないように躾けたつもりだもーん」

という考えで反対は一切されなかった。

 

母は北海道へ年に2回やってきました。

弟や私のいとこを連れてきました。帯広でお菓子食べ、ウトロに行き、流氷も見た。

私のアパートのことを「別荘」と呼んでいました。

 

 

まあ4年の間にはいろいろあるんですけど、行ってよかったとは思います。

*1:理系に休日はないとか言うな、このときはまだ高校生だ何も知らん。