私は食品検査員としていろいろな職場を転々としているのですが、非正規の方の前職は様々。
他の皆さんの話を聞いていると本当にバラバラで、理系ですらないこともたまにあります。
最も多いのは栄養士からメーカーに転向、というパターン。
これは正規雇用の人も多々ある。
でも栄養士の皆さんは数年在籍した後に
「やっぱり病院に行くわ」
と言って転職します。特に栄養士は(管理栄養士と栄養士は別物)
「管理栄養士の受験資格が欲しい」
とも言います。本当かどうかは別として。
次。主に理系バックグラウンドのない非正規。
医療事務だったという人も知っている。
要は前職が食品系でも理系でもない人も「会社によっては」いる。
入社時の知識は「理科なんて学校以来何十年ぶりだからビーカーはわかる、、、かな?」という感じ。
操作が単純なものばかり、という企業にその傾向があると思う。
あとはシフトが激しすぎて「それをこなせるなら技術は1から教えます!」というものもあるにはある。
単純な滴定とか、Bxとか、ひとつの機器の扱いはそこまで難しいものでもないならそれでもいいのかも。
滴定なんかはちょっとコツがいるけど
「上から液を出して、下の液の色が変わったところで終わりにする」
という説明でもやれればそれでオッケー。
これだったら理論を知っている必要はないですね。
操作そのものより膨大な検査項目を処理するのがうまいとか、そういう点を重要視していれば別に理系バックグラウンドなど必要ないのかもしれない。
しかし………申し訳ないけど
「あー、操作の意味を知らないんじゃ………………」
と思うことはある。
ただし、私は派遣なのでそれを訂正するのは役割ではない。それは(必要なら)社員がやってくれ。
私だって理論重視派ではないので人のことは言えませんが。。。。。
これとは逆に派遣でも理系は絶対必須という会社ももちろんある。
ていうかこっちの方が主流だ。上の話はあくまでもレアケース。
そこが持っている機器はHPLC、GCなど、確かにいきなりやれと言われてできるものではないものばかり。
ま、私はそこらへん30の頃に身につけましたけど採用してくれたのは理系の学校出て実験操作に多少慣れていたからでしょうね。
そういうわけで、検査員の前職が理系とは限らないという話でした。
文系出身の人がこの話に興味を示すとも思えないんだけど、切羽詰まった時に「経験不問」の求人が出たら考える余地はあるかもしれない。