きょうのひとり飲み会

太く短くふわふわと

海外のニット

私は編み物派ではないのだが、海外ニットの製図をした。


母と都内の雑貨屋に行った。
カーディガンが展示してあって、材料の毛糸も売られていた。
母は気に入ったので「編む」と言って説明書をもらったら海外のものだった。
店主いわく、日本の編み図は日本でしか用いられないらしい。
海外の説明書は文章のみ。翻訳はされている。図はない。A4で5、6枚だった。
母は文章を一読して編み、割と早い段階で挫折した。
編み物は50年やっているが海外のものは初めてだった。





それから4年くらい過ぎた。
その店の近隣の雑貨屋に私が行きたいので、母もついてきた。その雑貨屋にも寄った。
店主にこのことを言ったら返ってきたのが
「図は描いてみたの?」


実家に帰宅後、試しに描いてみることになった。私が。
まずは文を読みながらチラシの裏にフリーハンドの図や説明を殴り書きする。
細かい編み物用語はわからないので母に聞いたり検索したり適当に飛ばす。
完成したらエクセルで方眼紙作って落とし込んでみても面白いかもしれない。
パズルみたい。けっこう楽しい。アドレナリン出るぞ。
A4の紙3枚か4枚分の説明を何とか1枚の図に描き込む。
袖が残っているが、時間がないので今回はここまでにする。
私は編み物はやらないけど、これは店主の言う通り図を描かなかったら編めないと思った。

父のパソコンを拝借して、ネットから方眼紙をダウンロード、印刷する。
3mm幅にしたが、長い方をx軸にしても90マスくらいしかない。
この作品は右の前立てから左の前立てまで1枚になっている。239目必要。1マス1目だとマスの数が足らん。当然y軸も足らない。
仕方ないので1マスを3目3段にしてしまう。胴の部分は適当に省略する。

文を読み、シャーペンで線を描いたり消して修正しながら進める。
1枚の紙にすべて書いたらうるさいので図に①②とだけ書き、別紙に
①239目作る
②ゴム編みで20段
と箇条書きにして対応させることにした。これで図がすっきりする。
図に書き込んだ番号は30に及んだ。
母に図と箇条書きにした文書を渡し、口頭で補足説明をする。私が重要だと思ったのはこのあたり。
「ネックの減らし目を始めて4段で残りの目を左右の前身頃と後ろ身頃に分けて、この段がアームホール開始。図だと同じ段に見えるけどアームホールの減らし目を始める段ではない」
編み物をやらない人には何のことだかさっぱりわからないと思います。
私もわかりません。洋裁するからアームホールなら……………。


母はこれで理解した模様。
それはよかった。

カーディガンは母が着るために毛糸を買ったが、製図の謝礼として?私のために編まれることになった。
次回実家に帰ったときには袖の製図をしますか………。